新 製 品 開 発 研 究
近年、輸入拡大や内需拡大を一般的な消費生活の中でも実感できるよ うになり、今まで品質や機能で選ばれていた商品も、刻々と変化する消 費スタイルの中では、より個性的でより新鮮な感覚を求められ、品質、 機能にとどまらず、かたちや色などの製品デザインまでも、消費サイク ルの中に組み込まれてしまった感がある。このような動向の中では、製 品生産者側のタイムリな商品対応が望まれるが、工芸製品においては、 まだまだ充分な対応がされていない状況である。
本研究では、このような生産者側の開題点を、HARD(加工技術) とSOFT(デザイン)の両面でとらえ、製品開発を進めていく一つの シュミレーションとして、研究を進めた。
研究を進めるにあたって、現状のさまざまな問題点を整理し、コンセ プト・ワーク(図1)を進め、それに基づくかたちで、デザイン・ワ
ク(図2)を行った。
デザイン・ワークの中では、提案型製品が決定され 加工技術の面で 自在可変装置を開発し、商品化する方向で計画した。
画
本年度は、現代のライフスタイルやニズの変化に対応し、製品の中 に遊び感覚と今までになかった新しい機能を導入した製品で、伸縮性、 方向性が、置く場所と使用日的に応じて自在可変をワンタッチで操作でき ることを目的に試作を行った。
(イ)フロアライト(写真1)
製品はちょうちんをイメジに、上下の伸縮はもちろん、左右の方向
(曲げ)も自由にできるように、内側に竹板で伸縮ができる装置(図3)
を上下の緑部に取り付けた金具にフリーの状態で取り付けた。製品のイ メジとして、和紙と天然素材である竹の編組から透してもれる光は、
いずれも暖かさと柔らかさを感じさせるため、製品についても柔軟性を 持たせ、遊び感覚としてスイング方式を導入した。
(ロ)フロアライト(写真2)
機能的ほは同じであるが、高さと下部を変化させ、上部の一部分も伸 縮と方向が自由にできるようにし、特にコナーの照明としての機能を 持った製品で、一味違う感じにした。試作した製品は、いずれも床に置 く目的で試作したが、ペンダントとしての利用を考えれば、製品展開に より品種拡大が図れる。
1
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図1.コンセプト■ ワーク
生 産 者
商 品
環
境
・技術固定
・加工法限定
・現状維持の意識
・高齢イヒ
現
状
分
析
・竹だけでできるもの
・伝統的商品群
・NI ES製品の市場参入 ・PR不足
・機能・品質のハイブリッド化
・デザインサイクルの短期化
・輸入自由化
・いぜんと続く外国ブランド人気
・商業空間、インテリア関心高
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写真1 試作品 写真2 試作品
縁金臭に同定
縁金具に固定
図3.伸縮装置
察 本研究では、今後の展開として、積極的に竹編組と異種材との複合化 を図る製品を開発することを目的としていた。室内空間の中で、自然素 材のもつ暖かな光と可変自在なかたちをポイントに、各種の展示会を通
じて、購買層の反応をより多く集めてゆくこととする。
課題として、やはり「製品」と「商品」の問題点「コスト価格・生 産量等」があり、生産者や消費者の意見を聞きながら、商品化につなげ る方策をより検討しなければならない。
しかしながら、従来の竹製品から一歩踏み出した製品開発には、多く の可能性を見い出すことができ、これからの開発研究に役立てながら研
究を進める。