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1988年度(昭和63年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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新 製 品 開 発 研 究

近年、輸入拡大や内需拡大を一般的な消費生活の中でも実感できるよ うになり、今まで品質や機能で選ばれていた商品も、刻々と変化する消 費スタイルの中では、より個性的でより新鮮な感覚を求められ、品質、 機能にとどまらず、かたちや色などの製品デザインまでも、消費サイク ルの中に組み込まれてしまった感がある。このような動向の中では、製 品生産者側のタイムリな商品対応が望まれるが、工芸製品においては、 まだまだ充分な対応がされていない状況である。

本研究では、このような生産者側の開題点を、HARD(加工技術) とSOFT(デザイン)の両面でとらえ、製品開発を進めていく一つの シュミレーションとして、研究を進めた。

研究を進めるにあたって、現状のさまざまな問題点を整理し、コンセ プト・ワーク(図1)を進め、それに基づくかたちで、デザイン・ワ

ク(図2)を行った。

デザイン・ワークの中では、提案型製品が決定され 加工技術の面で 自在可変装置を開発し、商品化する方向で計画した。

本年度は、現代のライフスタイルやニズの変化に対応し、製品の中 に遊び感覚と今までになかった新しい機能を導入した製品で、伸縮性、 方向性が、置く場所と使用日的に応じて自在可変をワンタッチで操作でき ることを目的に試作を行った。

(イ)フロアライト(写真1)

製品はちょうちんをイメジに、上下の伸縮はもちろん、左右の方向

(曲げ)も自由にできるように、内側に竹板で伸縮ができる装置(図3)

を上下の緑部に取り付けた金具にフリーの状態で取り付けた。製品のイ メジとして、和紙と天然素材である竹の編組から透してもれる光は、

(2)

いずれも暖かさと柔らかさを感じさせるため、製品についても柔軟性を 持たせ、遊び感覚としてスイング方式を導入した。

(ロ)フロアライト(写真2)

機能的ほは同じであるが、高さと下部を変化させ、上部の一部分も伸 縮と方向が自由にできるようにし、特にコナーの照明としての機能を 持った製品で、一味違う感じにした。試作した製品は、いずれも床に置 く目的で試作したが、ペンダントとしての利用を考えれば、製品展開に より品種拡大が図れる。

1

図1.コンセプト■ ワーク

生 産 者

商 品

・技術固定

・加工法限定

・現状維持の意識

・高齢イヒ

・竹だけでできるもの

・伝統的商品群

・NI ES製品の市場参入 ・PR不足

・機能・品質のハイブリッド化

・デザインサイクルの短期化

・輸入自由化

・いぜんと続く外国ブランド人気

・商業空間、インテリア関心高

[司

(3)

N

(4)

写真1 試作品 写真2 試作品

縁金臭に同定

縁金具に固定

図3.伸縮装置

察 本研究では、今後の展開として、積極的に竹編組と異種材との複合化 を図る製品を開発することを目的としていた。室内空間の中で、自然素 材のもつ暖かな光と可変自在なかたちをポイントに、各種の展示会を通

じて、購買層の反応をより多く集めてゆくこととする。

課題として、やはり「製品」と「商品」の問題点「コスト価格・生 産量等」があり、生産者や消費者の意見を聞きながら、商品化につなげ る方策をより検討しなければならない。

しかしながら、従来の竹製品から一歩踏み出した製品開発には、多く の可能性を見い出すことができ、これからの開発研究に役立てながら研

究を進める。

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